原付に保険は必要なのか

原付を購入したら、まず保険の事を考えるだろうと思います。

 

任意保険に加入したほうがいいのか。

加入するとしたら、どのような補償にしておいたらいいのか。

 

そこで今回は、原付の事故例と補償の種類をお伝えしたいと思います。

 

原付に保険は必要なのだろうか。

 

自動車との事故だと、だいたい相手自動車が補償してくれるし…。

歩行者に接触しても、自賠責保険(強制保険)があるし…。

 

このように思われていることもあります。

 

事故には、いろんなケースがあります。

自動車相手の事故だとしても、必ず自分が100%被害者になるとは限りません。

その場合、例え自分がケガをしていたとしても、相手への補償をしないといけなくなります。

歩行者との事故でも、自賠責保険の範囲以上の請求がきてしまうケースもあります。

 

近況の原付事故のケースを1つお伝えします。

 

事故ケース

原付同士の事故

停止中の原付Aさんに後方から原付Bさんが追突

 

Aさん0-Bさん100の事故になりますので、Bさんが全ての責任を負う必要があります。

 

ところがBさんは任意保険に加入していませんでした。

 

任意保険に加入していないということは、交渉も何もかも全て自分で行わなければなりません。

Aさんへの対応はBさんの自賠責保険のみとなります。

 

Bさんは公務員で、人身事故扱いにされると困ります。

それを知ったAさんは物損事故扱いにしてあげるけど、物損事故にすることで保険会社からの補償が減ると困るから…との事で100万をBさんに要求してきたという・・・。

 

怖いですよね。

困ったBさんは誰にも相談できず、相手Aさんの保険会社に相談したところ事態が発覚しました。

Aさんには保険会社から、物損事故扱いにしても補償は同じようにうけれる事を説明されました。

結局、何かが気に入らなかったAさんは人身事故扱いにしていました。

Aさんは半年ほど通院を続け、現時点で50万ほどの請求額となっています。

 

自賠責保険の傷害補償範囲は120万です。

そして交通事故時の診療は全額自己負担です。3割負担の保険証は使えません。

 

どうか120万に収まりますように・・・。



自賠責保険では物に対しての弁償は対象外となっていますので、Aさんの原付修理費はBさんの自己負担となりますね。

 

きっとBさんも、これに懲りて原付の保険に加入したことと思います。

 

…てか、Aさんが軽傷で本当に良かったと思います。



さて、原付バイクの任意保険ですが加入方法が大きく2つあります。

○原付き単体で任意保険に加入する方法

自動車保険の特約として加入する方法

です。

 

自動車保険の特約として加入するほうが、いろいろお得だと思います。

ファミリーバイク特約というんですが、これは同居家族の自動車保険に1つ付帯していると、何台原付を所有していても全て補償されます。

家族であれば、問題なく使えます。

事故をしてバイク特約を使っても、翌年の保険料に影響はありません。



ちなみに原付単体で加入すると、事故で保険を使ったら翌年の保険料は普通に高くなります。

 

ファミリーバイク特約50CC超~125CC以下までなら対象になります。