怒りの感情とその正体

『怒り』とは第二感情です。

 

怒っているその感情は二番目の感情であり、そこには必ず一番目の感情があります。

 

では、そこにある一番目の感情とは何なのか…。

 

それは、不安、恐れ、悲しみ、苦しみ等でしょう。

 

例えば、

家族で遊園地に行っていました。

途中で子供が家族からはぐれてしまい、迷子になってしまいました。

 

広い遊園地、たくさんの人。

 

…誰かに連れ去られてしまったらどうしよう

…きっと怖い思いをして不安で泣いているだろう

…ケガしてないだろうか

…外に勝手に出てしまったらどうしよう

…あの時しっかり手をつないでおけばよかった

どうしよう、どうしよう、早く見つけてあげないと!!

 

この感情は、とっても不安で心配で恐怖もあり後悔と苦しみの感情です。

 

そんな時、アナウンスで子供が見つかったと連絡が入ります。

 

子供と会った時どうでしょう。

なんとなく怒ってるお母さんの姿が想像できませんか??

『なんで離れるの~~!!ちゃんとついてこないとダメでしょっ!!』

そして

『無事でよかった~~~、心配したよ~~。』

みたいな・・・。

 

こんな光景見た事、もしくは経験された事ないですか??

私はあります。

ちなみにどっちの立場も経験しました。

 

このように第一感情では、不安、心配、恐怖などの感情があるのに

それを押しのけて第二感情の『怒り』が先に出てくるんですね。

 

これは、怒る事により自分の惨め(?)な感情を認めなくてよくなるんですね。

できれば忘れ去りたい感情なのでしょう。

 

その後、不安に対しての言葉がでてきています。

本当はそれが一番の感情なのに。

 

こんな時、子供として思うのが

『なにっ!!そんなに怒らんでいいやろ!!怖かったのにっ(泣)!!』って

最初の発言に対して大きく反応しますね。

その後の発言は、あまり聞いてない場合が多いです。

こうして『迷子になったら怒られる』が、できあがりますね。



はぐれて迷子になった子供に会った時

その『怒り』が第二感情だと知っていたらどうでしょう。

自分の第一感情を認める事ができてたらどうでしょう。

 

『あなたとはぐれて、不安で不安ですごく怖かったよ。』と、

真っ先に自分が不安だった事、心配した事、怖かった事を伝えるんじゃないでしょうか。

 

こうなると『迷子になったら不安な思いをさせてしまう。』が、できあがるのかな~と思います。



こうしてみてみると、もしかして『怒り』って無駄な感情なのではないか…

しかも労力半端ないという…

その上、本当の問題解決にもなっていないのかも……。

 

『怒り』を感じたら、まず第一感情を意識してみるのもいいですね。

 

もちろん怒ってる時には難しいです。

だから怒りながらでも、その後でも、何が不安だったのか、何を恐れたのか…

必ずある自分の第一感情をみてあげましょう。

 

そして落ち着いたら、ぜひ書き出してみてください。

きっといつも共通している『なにか』に気付きますよ。



そうしたら、自分の本当の問題がみえてきそうですよね。