自動車保険を使うと翌年の保険料は高くなる??
自動車事故が起きてしまい任意保険を使った場合、翌年からの保険料が高くなると聞いた事があるかと思います。
今回は、何がどのようになるのか…自動車保険を使用した場合の保険料の事を
ちょっと詳しくお伝えしようと思います。
その前に自動車保険のしくみから入っていきます。
まず自動車保険は、3つの補償から成り立っています。
①賠償責任…対人賠償
対物賠償
『他人にケガを負わせてしまった、他人の物を壊してしまった。』
②傷害保険…自分たちのケガの補償
『自分がケガをしてしまった、同乗している家族が友人がケガをしてしまった。』
③財物保険…自分の持ち物の補償です。
『自分の車が凹んだ』
この3つ、それぞれの『』の文言の前に『自動車事故で~~~~』を付けてみて下さい。
例えば
自動車事故で、自分の車が凹んだ
・・・これ車両保険ですね。
全てが自動車事故に限定されたものが自動車保険なんです。
自転車に限定したら自転車保険になりますし、お家の火事で限定されたら火災保険となりますね。
あとは、これに必要だな~と思う特約(レンタカー費用とか)をチョロチョロひっつけて、自分だけの自動車保険が完成するワケです。
さて、この自動車保険…使ったら保険料が上がるといわれていますが、なんでもかんでも使用したからといって闇雲に保険料が上がるというワケではないんですね~~~。
では、何を使用したら上がるのか・・・
それは、対人賠償、対物賠償、車両保険です。
これらを使った場合、『等級』という割引制度があるのですが、この等級が3つ下がります。
例えば、20等級の人が事故で保険を使った場合、翌年の等級は17等級となります。
この制度ですが、事故でいくら使ったかは全く関係ないです。
1万だろうが100万だろうが1000万使おうが、3つ等級が下がるのは一緒!!
ちなみに数年前から『事故有り等級』というシステムが導入され、
保険を使わなかった人と使った人、の割引率が違うようになりました。
例えば
保険を使わなかった人の17等級は53%の割引だが
保険を使って17等級になった人の割引は38%…みたいな。
そして1年1等級ずつ進むので
向こう3年間の保険料は高いわけです。
最後に一つ・・・
対人賠償、対物賠償、車両保険以外の他の特約たちを使ったとしても保険料は上がりません。
ぜひ覚えておいていただきたいです。
自動付帯されていますレッカー搬送は、故障でも搬送してくれるのですが、
使ったら保険料が上がる!!と思ってしまうと、ちょっと危なくても無理やり自走で帰ってしまう場合があります。
これは大変危険です!!遠慮なく使いましょう!!